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NECエレクトロニクス,W-CDMA対応3G携帯電話向けマルチチップ・モジュールを発売
ニュース 2006年9月22日
NECエレクトロニクスは,W-CDMA方式の3G携帯電話向けマルチチップ・モジュール「M1(エムワン)」のサンプル出荷を開始した.ベースバンド・プロセッサとアプリケーション・プロセッサを一つに集積したLSIに加え,DDR-SDRAMや外部インターフェースLSIなどを一つのパッケージに封止している.本モジュールでは,クロック制御をくふうすることで,従来製品と比べてアプリケーション処理部の消費電力をおよそ半分に抑えた.
本モジュールのベースバンド・プロセッサ部には123MHz動作のARM9コアが使われている.
アプリケーション・プロセッサ部には,ARM9コアおよびDSPコア(SPXK611)が搭載されている.動作周波数はいずれも250MHz.また,256KバイトのSRAMも内蔵している.このほか,フィルタ処理やYUV-RGB変換などを行う画像プロセッシング回路,3次元グラフィックス処理回路などを備えている.外部インターフェースとして,UART,USB 2.0(フルスピード),LCDインターフェース,カメラ・インターフェースなどに対応している.
量産出荷の開始時期は2006年10月を予定している.また同社は,本モジュールをベースとした携帯電話向け統合開発プラットホーム「Medity(メディティ)」を提供する.
[写真1] M1(MC10038)の外観
[写真2] M1の消費電力に関するNECエレクトロニクスの発表資料
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