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NECエレクトロニクス,三つのCPUコアと一つのDSPコアを搭載する携帯電話向けアプリケーション・プロセッサを開発
ニュース 2004年9月28日
NECエレクトロニクスは,三つのCPUコアと一つのDSP(ディジタル信号処理プロセッサ)コアを搭載する携帯電話向けアプリケーション・プロセッサ「MP211」を開発した.本アプリケーション・プロセッサと64MバイトDDR SDRAMを搭載したマルチチップ・モジュール「MC-10020」を発売する.
本アプリケーション・プロセッサが内蔵するCPUコアは「ARM926EJ-S」,DSPコアは同社が開発した「SPXK6」.動作周波数はいずれも200MHz.SPXK6は,4並列VLIW(very long instruction words)アーキテクチャを採用した固定小数点DSPである.処理性能は最大800MIPS.オンチップ・バスは独自仕様で,バス幅は256ビットまたは512ビット.
640KバイトのSRAM,暗号化処理などを行うセキュリティ回路,2次元/3次元グラフィックス処理回路などを内蔵する.また,DDR SDRAM,LCD(液晶ディスプレイ),カメラ,メモリ・カード,USB On-The-Go(OTG)などのインターフェース回路を備えている.電源電圧は,内部電圧が1.0~1.2V,I/O電圧が1.8V.H.264デコード処理時の消費電力は100mW.
OSはLinuxに対応している.また,音声CODECや画像処理CODEC(MPEG-4,H.264)などのミドルウェアも提供する.
MC-10020のパッケージは377ピンBGA.サンプル出荷は2005年1月から,量産出荷は同年第1四半期から.
なお,同社は,最大4個のARM11コアを組み合わせるマルチプロセッサ・コア「MPCore」を英国ARM社と共同開発したが,今回の製品には採用されていないという.
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