Agilent，最大128Mポイントを記録できるロング・メモリを搭載するミックスト・シグナル・オシロスコープを発売

　米国Agilent Technologies社は，ミックスト・シグナル・オシロスコープ「MSO8104A」を発売した．アナログ4チャネルとディジタル16チャネルの信号を同時に観測できる．標準で1Mポイント，オプションで128Mポイントを記録できるロング・メモリを搭載する．ジッタ解析機能やマスク・テスト機能などを備える．また，アナログ信号とディジタル信号の両方からトリガをかけられる．同社では，組み込み機器や車載機器などのアナ・ディジ混載機器における利用を見込んでいる．

　サンプリング速度は，アナログ・チャネルが4Gサンプル/s，ディジタル・チャネルが1Gサンプル/sである．また，アナログ・チャネルの帯域幅は1GHz．立ち上がり時間が最小350psの波形を測定できるという．感度は1mV/div～1V/div，垂直解像度は8ビット（いずれも50Ω終端時）．

　ディジタル・チャネルでは，TTL，5V/3.3V/2.5V CMOS，ECL，PECLなどの電圧レベル・インターフェースに対応する．±8V，10mV刻みでスレッショルド電圧を設定することもできる．最大入力電圧は±40V，最小入力スイング電圧は500mVP-P，入力インピーダンスは100kΩ，グリッチ検出幅は2.5nsである．

　256段階の輝度階調表示能力を持つ．そのため，アナログ・オシロスコープのような表示が可能となった（既存機種は3～16階調）．

[写真1] MSO8104Aの外観（上は帯域600MHzでアナログ4チャネルの「DSO8064A」）