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IntelとSTMicro,携帯電話向けNOR型フラッシュ・メモリに関する共通仕様を策定,90nm品の出荷を開始
ニュース 2005年12月6日
米国Intel社とSTMicroelectronics社は,携帯電話向けNOR型フラッシュ・メモリに関する共通仕様を共同で策定した.この仕様は,複数のメモリ・セルを搭載するスタック型パッケージに関するもので,電気的特性やパッケージのピン配置,外形寸法などを規定する.本仕様では,1メモリ・セル当たり2ビットのデータを記憶する多値論理技術を採用する.また,ソフトウェアにも互換性を持たせる.
90nmプロセスで製造するメモリについては,約1年半前から仕様の検討を行っていたという.両社は,本仕様をもとに開発したメモリを順次発売していく.例えば,512MビットのNOR型フラッシュ・メモリと128MビットのSDRAMを1パッケージに封止した製品は,両社ともに2006年第1四半期から量産出荷を開始する.なお,設計技術と製造プロセスはそれぞれ独自のものを利用する.
65nmプロセス品については,現在,仕様策定を進めており,45nmプロセス品については今後,仕様策定を検討するという.2006年初頭には,共通仕様にのっとり,65nmプロセスで製造した1Gバイトの1チップNOR型フラッシュ・メモリのサンプル出荷を開始するもよう.45nmプロセス品については,2008年をめどに製品化を考えているという.
本仕様は2社の独占的なものではないという.今後,ほかのNOR型フラッシュ・メモリ・メーカが希望すれば,採用してもかまわない.なお,両社はNAND型メモリや不揮発性メモリについては協業しない.
512Mビット・フラッシュ・メモリ+128MビットSDRAM
512Mビット・フラッシュ・メモリ+128Mビット疑似SRAM
256Mビット・フラッシュ・メモリ+64Mビット疑似SRAM
512Mビット・フラッシュ・メモリ×2+256MビットSDRAM