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日本テクトロニクス,240MHzの正弦波を生成できる5.6型カラー液晶ディスプレイ搭載信号発生器を発売
ニュース 2005年8月23日
日本テクトロニクスは,5.6型カラー液晶ディスプレイを搭載した信号発生器「AFG3252」を発売した.正弦波,方形波,ランプ波,パルス波など,12種類の標準波形のほか,ユーザ定義の任意波形を生成する.本信号発生器の前面パネルのボタンを操作して信号の設定を行い,ディスプレイで出力波形やパラメータ値を確認する.「高性能・高価格帯の信号発生器はおもに研究開発分野で専任の技術者が用いる.一方,低価格帯の製品のターゲットとなる工場や設計現場では不特定多数の技術者が利用するため,使いやすさが重要なポイントになる」(同社 ヴァイス・プレジデント兼シグナル・ソース事業部長の東光明氏).
本信号発生器が生成する信号の周波数は,正弦波で最大240MHz,パルス波形や任意波形で最大120MHzである.パルス波については,周期やパルス幅,立ち上がり/立ち下がり時間を個別に設定可能.任意波形を生成するためのメモリ長は最大128Kワード,サンプリング速度は最大2Gサンプル/s.出力を2チャネル備えている.外形寸法は,329.6mm(幅)×156.3mm(高さ)×168.0mm(奥行き).
同社は,本信号発生器向けに専用ASICを開発した.低価格と小型化に寄与しているという.ASICには,2Gサンプル/sの14ビットD-Aコンバータやマルチプレクサ,DDS(direct digital synthesizer)回路など,波形生成に必要な機能のほとんどを集積している.0.18μmのCMOSプロセスで製造する.
AFG3252のほか,AFG3000シリーズとして生成する信号の周波数やサンプリング速度,出力チャネル数などの異なる5機種を用意する.
[写真1] AFG3252の外観
[写真2] AFG3252のディスプレイ表示
[写真3] 日本テクトロニクス ヴァイス・プレジデント兼シグナル・ソース事業部長の東光明氏
[表1] AFG3000シリーズの概要
機種
AFG3021
AFG3022
AFG3101
AFG3102
AFG3251
AFG3252
ディスプレイ
チャネル数
最大生成周波数
(正弦波)
波形生成
サンプリング速度
価格(円)
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