
米国Actel社は,同社のFPGA(ProASIC PLUSファミリ,Axceleratorファミリ)の開発環境「Libero IDE version 6.0」を発売した.Liberoには,「45日使用可能評価版」,「Silver」,「Gold」,「Platinum」の4種類のエディションが存在するが,そのうちの45日無償評価版とPlatinumに,米国Magma Design Automation社のフィジカル合成ツール「PALACE 1.2」を無償でバンドルした.以前のバージョン(version 5.2)では,有償のオプション・ツールとして提供していた.また,Liberoのツール・フローの中に統合されていなかった.
フィジカル合成ツールを利用すると,従来の論理合成ツールだけを利用する(ワイヤ・ロード・モデルによってタイミングを最適化する)場合と比べて,平均で15〜20%,動作速度を引き上げられるという.フィジカル合成ツールは,大ざっぱな配置や配線を行う一種のレイアウト・ツールを内部に備えている.配置・配線を逐次実施し,それによって得られる配線遅延情報を反映させながらタイミングの最適化を行う.ワイヤ・ロード・モデルよりもタイミングの見積もり精度が上がるため,動作速度を引き上げやすいと言われている.
また,今回のバージョンから,全エディションに米国Synplicity社の論理合成ツール「Synplify AE(Actel Editon)7.5」を搭載した.従来のバージョンで搭載していた論理合成ツール(Synplify Lite)と異なり,タイミング制約を細かく指定できるようになった.さらに,有償のオプション・ツールとして,マルチポイント合成(限定された領域のみの再合成)やリタイミング(クリティカル・パスのタイミング再調整),レジスタ・バランシング(レジスタをまたいでゲートを移動させることによるタイミング最適化)などの機能を備える「Synplify Pro AE」を組み込むこともできる.
45日使用可能評価版,Gold,Platinumには米国Mentor Graphics社のHDLシミュレータ「ModelSim AE 5.8」が搭載されている.このほか,すべてのエディションに米国SynaptiCAD社の波形入力/表示ソフトウェア「WaveFormer Lite 9.6」,Mentor社の回路図エディタ「ViewDraw AE」が付属する.また,Actel社が開発した設計ビューワ「MultiView」については,ネットリスト表示機能などを拡張した.例えば,ロジック・コーン(特定のネットに接続する入力側,出力側の信号パス)だけを抽出して表示する機能を用意した.
45日使用可能評価版は,FPGAのコンフィグレーションを行うビット・ストリームを生成できない.また,SilverとGoldには,対応デバイスが30万ゲート以下という機能制限がある.
[図1] Libero IDE version 6.0の画面例
[表1] Libero IDE version 6.0の概要
| エディション |
45日使用可能
評価版 |
Silver |
Gold |
Platinum |
| 価格 |
無償(45日間) |
無償(1年間) |
有償 |
有償 |
| 対応デバイス |
全品種 |
30万ゲート以下 |
30万ゲート以下 |
全品種 |
HDLシミュレータ
ModelSim(Actel専用版) |
付属 |
なし |
付属 |
付属 |
フィジカル合成ツール
PALACE |
付属 |
なし |
なし |
付属 |
| ビット・ストリーム生成 |
不可 |
可能 |
可能 |
可能 |


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