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Texas Instruments,変換速度が最大125Mサンプル/sのパイプライン方式A-Dコンバータ製品に派生品5種を追加
ニュース 2004年6月3日
米国Texas Instruments社は,パイプライン方式のA-Dコンバータ製品に分解能や変換速度などの異なる5品種を追加した.同社は2003年12月に,変換速度が125Mサンプル/s,消費電力が780mWの14ビットA-Dコンバータ「ADS5500」を発表している.今回の製品はADS5500の派生品にあたる.いずれもADS5500とピン互換.通信機器,測定器,医療用画像処理機器,業務用映像装置などに利用できる.
分解能は12ビットまたは14ビットの2種類を,変換速度は80Mサンプル/s,105Mサンプル/s,125Mサンプル/sの3種類を用意する.例えば,14ビットA-Dコンバータである「ADS5541」の場合,変換速度は105Mサンプル/s,SN比は71dB,SFDR(spurious free dynamic range)は85dB,消費電力は710mWである.また,12ビットA-Dコンバータである「ADS5520」の場合,変換速度は125Mサンプル/s,SN比は69dB,SFDRは82dB,消費電力は740mWである(いずれも入力周波数が100MHzの場合).0.18μmのCMOSプロセスで製造する.CMOS技術の採用,製造プロセスの最適化,回路のくふうなどによって,低消費電力化を実現したという.
パッケージは64ピンTQFP.サンプル出荷はすでに始まっている.量産出荷は2004年第3四半期から開始する予定.評価用ボード(EVM)も提供している.
[写真1] ADS5541とADS5542の評価用ボード(EVM)
[表1] ADS5500ファミリの概要(ADS5500はすでに量産出荷中)
型名 | 分解能 (ビット) |
変換速度 (Mサンプル/s) |
SN比 (dB) |
SFDR (dB) |
消費電力 (mW) |
ADS5500 | 14 | 125 | 70.5 | 82 | 780 |
ADS5541 | 14 | 105 | 71 | 85 | 710 |
ADS5542 | 14 | 80 | 72 | 82 | 670 |
ADS5520 | 12 | 125 | 69 | 82 | 740 |
ADS5521 | 12 | 105 | 69 | 85 | 700 |
ADS5522 | 12 | 80 | 70 | 82 | 660 |
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