ルネサス，PCサーバ周辺機器用インターフェース規格「IPMI 1.5」に準拠した16ビット・マイクロコントローラを発売

　ルネサス テクノロジは，サーバの周辺機器用インターフェース規格である「IPMI（Intelligent Platform Management Interface）1.5」に準拠した周辺機能を内蔵する16ビット・マイクロコントローラ「H8S/2168F」のサンプル出荷を開始した．同規格に対応するため，本マイクロコントローラは1チャネルの16ビット・フリーランニング・タイマ，4チャネルの8ビット・タイマ，4チャネルの14ビットPWM（パルス幅変調）タイマ，16チャネルの8ビットPWMタイマ，2チャネルのウォッチドッグ・タイマ，8チャネルの10ビットA-Dコンバータ，2チャネルの8ビットD-Aコンバータといった周辺回路を内蔵している．

　IPMIは，サーバ管理ソフトウェアが，特定のハードウェアやOSに依存することなく，サーバをモニタしたり，管理するための規格である．サーバの温度や電圧，冷却ファン，電力供給，シャーシの状態などをモニタすることを想定している．米国Dell社，米国Hewlett-Packard社，米国Intel社，NECが策定している．

　本マイクロコントローラの動作周波数は最大33MHz，電源電圧は3.3V±0.3V．256Kバイトのフラッシュ・メモリと40KバイトのRAMを内蔵する．また，3チャネルのシリアル・インターフェース，6チャネルのI2Cバス・インターフェース，3チャネルのLPC（Low Pin Count）インターフェースを備えている．さらに，オンチップ・デバッグ機能（H-UDI）も内蔵する．パッケージは144ピンTQFP．

[写真1] H8S/2168Fの外観