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東芝,変換時間が1μs/チャネルの10ビットA-Dコンバータを8チャネル内蔵するインバータ・モータ制御用16ビットDSPを発売
ニュース 2003年7月22日
東芝は,変換時間が1μs/チャネルの10ビットA-Dコンバータを8チャネル内蔵する16ビット固定小数点DSP(ディジタル信号処理プロセッサ)「T5BE1」,「T5BE2」を発売する.A-Dコンバータの入力電圧は0~3.3V.エアコンや冷蔵庫に搭載するインバータ・モータの制御に利用できる.ROMとしてT5BE1はフラッシュ・メモリを,T5BE2はマスクROMを内蔵している.
内部のDSPコアの動作周波数は20MHz,外部のシステム・クロック周波数は5MHz.命令実行時間は50ns.命令は32ビット固定長で,8kワードのプログラムROMと256ワードの係数ROM,256ワードのデータRAMを内蔵する.演算ユニットは,16ビット算術/論理演算(ALU),16ビット積和演算(MAC,16ビット×16ビット+40ビット→40ビット,16ビット×16ビット→32ビット),16ビット・バレル・シフタ(16ビット→32ビット)の3種類を備える.
モータ駆動用の3相PWM(パルス幅変調)回路を内蔵する.16ビットのアップダウン・カウンタを持ち,最小分解能が50nsのPWMキャリア周波数を生成できる.3相PWM回路のデッド・タイムは0.1μs~25.6μs.また,緊急時に出力を停止する保護機能を備えている.
電源電圧は3.0~3.6V(20MHzで動作させる場合).パッケージは0.8mmピッチの44ピンQFP.2003年8月からサンプル出荷を開始する.
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