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シャープとTI,GSM/GPRS対応のカメラ付き携帯電話のリファレンス・デザインを共同開発
ニュース 2003年7月7日
シャープと米国Texas Instruments(TI)社は,GSM/GPRS方式に対応したカメラ付き携帯電話のリファレンス・デザインを共同で開発することを発表した.シャープはCCDカメラ・モジュールや液晶モジュール,フラッシュ・メモリなどで実績がある.一方,TIはGSM/GPRS方式のベースバンド・チップセットやアプリケーション・プロセッサなどで大きなシェアをとっている.
日本ではPDC(personal digital cellular)方式が主流だが,調査会社によると2002年の世界規模の加入者数はGSM/GPRS方式携帯電話が71%を占めるという.またシャープによると,2002年のGSM/GPRS方式携帯電話におけるカメラ搭載数は0%だが,2003年にはその数は9%になるという.
2003年末には,最初のリファレンス・デザインが完成する予定.このリファレンス・デザインには,シャープの100万画素のCCDカメラ・モジュールとフラッシュ・メモリ,液晶モジュール,TIのGSM/GPRSチップセット,アプリケーション・プロセッサ「OMAP-DM270」などが搭載されるという.2004年には同リファレンス・デザインを用いた受注活動を開始する.サポートについては,当面は両者が得意とする市場分野をそれぞれ担当していくという.