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トロン協会,ユビキタス・コンピューティング環境を構築するための標準開発環境「T-Engine」を発表
ニュース 2001年12月12日
トロン協会は,ユビキタス・コンピューティング環境を構築するための標準開発環境「T-Engine」を発表した.ユビキタス・コンピューティングとは,いわゆる「どこでもコンピュータ」を実現する技術である.組み込み機器向けのソフトウェアの開発を容易にし,ミドルウェアの流通を円滑にすることを目的としている.また,ハードウェアに制約を持たせることにより,開発期間の短縮やコストの低減を図る.ハードウェアの制約とは,例えば,基板上に実装するコネクタの形状やバス信号ライン配置を共通化するなどである.
T-Engineには,ユビキタス・コンピューティング環境を構築するための3種類の規格がある.すなわち携帯情報機器向け「標準T-Engine」,家電機器向けの「μT-Engine」,照明器具やスイッチ向けの「pT-Engine」である.セキュリティ機能については,トロン協会が定める.eTRON規格に従うという.将来的には,eTRONを用いたソフトウェアの課金システムを連動させる予定である.
T-Engineのプロジェクトには,アプリックス,イーソル,NTTデータ,パーソナルメディア,日立製作所,三菱電機,ヤマハが参加を表明している.2002年第2四半期より製品の市場投入を開始する予定である.
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