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Microsoft,Windows CE.NETにCSR製HCIトランスポート・プロトコルを採用
ニュース 2001年11月1日
英国Cambridge Silicon Radio(CSR)社は,同社のBlueCoreシリアル・プロトコル(BCSP)が,Bluetoothドライバの一部として米国Microsoft社の組み込みOS「Windows CE.NET(開発コード名はTalisker)」に採用される予定であることを発表した.Windows CE.NETはBluetoothのロゴ認証を取得している.
CSR社のBCSPは,HCI(Host Controller Interface)トランスポート・プロトコルである.BCSPを用いると,待機モードではウェイクアップ機能以外のすべてを停止する.このため,BCSPを採用すると,Bluetooth機器の消費電力を低減できる.また,ウェイクアップ時に欠落したデータを補足するためのエラー検出と再送を行うので,UARTやRS-232に比べて信頼性も高いという.
今回は,このほかに同社のBluetooth対応LSI「BlueCore2」製品群のロードマップも発表された.BlueCore2は,RF(高周波アナログ)部とベースバンド部,マイクロコントローラ,組み込みソフトウェアを1チップに集積している.「BlueCore2-External」は,BlueCore2の外部にプロトコル・スタック用フラッシュ・メモリ(4Mまたは8Mビット)を付加した製品であり,すでにサンプル・チップを出荷している.今後は,プロトコル・スタックをチップに内蔵した「BlueCore2-Mask ROM」を出荷する計画.パッケージとしてCSP(chip size package)の採用も予定している.
2002年には,ARM7DTMIや同社の「Kalimba DSP」を内蔵したチップ,RF部のみを切り出したチップなどの出荷も予定している.
同社はBlueCore2とミドルウェアを組み合わせた製品も出荷する.ミドルウェアとしては,米国Widcomm社からライセンスを受けたものや自社で開発したものを顧客の要求に応じて提供する.例えば,PDAやワイヤレス・ヘッドセット,ワイヤレス・マウスやワイヤレス・キーボード(HID:Human Interface Device)向けの製品の出荷を予定している.
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