ルネサスやIntel社の最新プロセッサを搭載したCPUボードが続々 ―― 第15回 組込みシステム開発技術展(ESEC)
tag: 組み込み ディジタル・デザイン
レポート 2012年5月18日
●8コアのXeonを2個搭載可能,産業用サーバ向けボードを展示
台湾のAdvantech社は,産業用サーバ向けのメイン・ボード「ASMB-920」を展示した(写真6).本ボードにはIntel社のチップセット「C602J」が実装されており,Intel Xeon E5-2600プロセッサを搭載できる.デュアルLGA2011仕様に対応しているので,例えば8コアのXeonプロセッサを2個搭載することも可能.これにより,最大32スレッドを同時に処理できる(Hyper Threading使用時).また,Intel社のAdvanced Vector Extensions,Turbo Boost,Node Managerなどに対応する.
写真6 アドバンテックの「ASMB-920」
PCI Express 3.0規格に準拠した16レーンのPCI Expressポートを2スロット搭載している.また,ECCメモリおよびNon-ECC Registeredメモリに対応したDDR3 DIMMソケットを8個備えており,最大128Gバイトのメモリを搭載できる.チップセット内蔵のRAIDコントローラに加えて,米国LSI社のRAIDチップを搭載している.これにより,最大8個のSATAまたはSASハード・ディスク装置によりRAID環境を構築できる.
医療用画像処理装置やディジタル・ビデオ記録/ネットワーク・ビデオ記録監視システム,外観検査装置,マシンビジョンなどに利用できるという.
●臨床試験に基づいて開発された次世代体組成計
インテルのブースでは,家庭用・業務用計量器メーカのタニタが,Intel社のAtomプロセッサを採用した業務用マルチ周波数体組成計「MC-980A」を展示していた(写真7).この体組成計は,組み込み機器に求められる処理性能を提供しながら,消費電力や発熱を最低限に抑えているという.OSにはWindows XPを採用している.
写真7 タニタの「MC-980A」
本体組成計は,10.4インチのタッチパネル液晶ディスプレイを搭載する.また,画面をタッチした際にタッチパネル表面が振動する仕組み(BURUタッチモニタ)を取り入れた.これにより,フィットネス・ジムなど,大音量の環境下でも押した感触が測定者にフィードバックされるようになっている.このディスプレイに表示されるグラフィカルなコンテンツは,Adobe Flashを利用して作成した.
測定者データベースを搭載しており,あらかじめ測定者情報を登録しておけば,会員番号を入力するだけで測定を開始できる.記憶できる測定データは約3000人分.各100回分のデータを端末上に保存でき,データの検索や削除なども行える.このほか,プリンタなどの周辺機器を接続するためのUSBポートや,ネットワークやインターネットに接続するためのEthernetポートも備えている.オプションの非接触ICカード・リーダを接続することも可能.
きたむら・としゆき