ESEC2011の専門セミナの見どころ
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2011年4月18日
本稿では今年5月11(水)~5月13日(金)まで開催されるESEC2011専門セミナ(主催:リード エグジビション ジャパン(株))の見どころを取り上げ,技術面の社会的なニーズや業界の傾向について触れます.
昨年のセミナの様子
組込みをとりまく現状
先の震災が日本経済にもたらした影響は計り知れません.この災禍を構造変革のバネとし,ふたたび成長への転換点になることを願ってやみません.
さて,今年のセミナは次世代や未来への提言が目立ちます.技術的視点では,モデルを中心にした開発が目前に迫ってきた印象があります.しかし,現場での課題はたくさんあり,現場の技術者はやりがいを感じながらも,タフネスさを相応に要求されることになるのではなでしょうか.
今年のESECセミナにはそれらの現場の技術者が備えるべきヒントが満載されているように思います.
基調講演・特別講演
「パナソニックが目指す"スマートライフイノベーション"(ES-1)」は, 日本の代表企業のエネルギ戦略を聴講できる良い機会といえます.エネルギ・マネジメントとデバイスやシステムがどう係わり合い,ソリューションを形成するのか,関心が高まるテーマです.
「組込み開発2.0(ES-2)」は,トロン生みの親である坂村先生の講演です.MPU の進化に着目し,新しいリアルタイムOSへの期待について,最新の話しが聴けます.また,それに呼応して開発環境も新しい手法が提唱されつつある中で,皆様の情報整理に役立つと思います.
「トヨタのプラグインハイブリッド車開発の現状と将来(ES-3)」は,一般家庭の交流コンセントを使用して充電できるプラグイン・ハイブリッド車開発で取り組むべき課題
と将来の展望について聴講できます.(ES-3)のもう一方のセッションは,「急拡大するM to M(マシン to マシン)市場」です.複数の機器の間で,自動的に情報をやりとりするMtoM市場についての最新動向を聞くことができます.ICT(Information and Communication Technology)技術の進展などがきっかけとなり,加速度的な拡大が予想される中,開発現場ではどのような準備が必要なのか,市場はどう変容するのか,技術的な現状と将来について,具体的な事例を聴くまたとないチャンスです.
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