組込み用仮想化基本ソフトウェア：ハイパバイザ　『蛍 』

●蛍とは

　蛍(図1)は，アックスが独自に開発した，実時間性を実現した組込み用ハイパバイザ（仮想機械モニタ）．1つのCPU 上に複数の独立した仮想機械を実現し，同時に各仮想機械ごとに，全く異なるOS を起動可能．Linuxのセキュリティ・ハザードやフォールトの影響を，他の仮想機械は全く受けないため，実時間OSの実行の安全性が保証される．アックス独自のスケジューリング技術で，最悪値を保証した仮想機械のスケジューリングを行う．高度化する車載機器，高機能通信機器，高機能FA 制御機器，マルチファンクション・プリンタ，ネット・オーディオなどに最適．

図1　組込み用ハイパバイザ「蛍」の構成図

●蛍の主な特徴

・世界に先駆けた組込み用ハイパバイザ（仮想機械モニタ）
・実時間性を実現したハイパバイザ
・1つのCPU 上に複数の独立した仮想機械を実現
・各仮想機械では，同時に個別の全く異なるOSを起動
・実時間OS μ iTRON，絹（POSIX1003.13API準拠），AUTOSARなどとLinux，BSD，Solaris，AndroidなどのIT情報系OSを，同時に独立した仮想機械で実行
・Linuxのセキュリティ・ハザード，フォールトの影響を，他の仮想機械は全く受けない
・実時間OS の実行の安全性が保証される
・実時間OS のバグ，フォールトが，他の仮想機械に影響しない
・アックス独自のスケジューリング技術で，最悪値を保証した仮想機械のスケジューリングを行う
・高度化する車載機器，高機能通信機器，高機能FA制御機器，ネット・オーディオなどに最適

●事例紹介

Androidと実時間サービスの共存
・高機能，次世代ホームゲートウェイの実現
・H yperdroid：Android（ efl ow製） + 実時間OS
・AndroidやOSGIサービスの動作が，通信コア・サービスに影響を与えないLinux とAUTOSARの共存
・LinuxとAXE-AUTOSARを同時に独立した仮想機械で動作させる
・CAN通信（実時間通信）の動作を保証

Linux とPOSIXの共存
・LinuxとRTOS「絹」を同一CPU 上の異なる仮想機械として動作させ，RTOSでは実時間性を保証BSDとRTOSの共存
・BSDとRTOSを，個別の仮想機械で動作させ，RTOSでは実時間性を保証

●サポートCPU

　IA32，x86，MIPS，ARM，V850系

●アックスについて

　アックスは，1990年代より電子手帳ザウルスやオリンパス社のデジタルカメラなどに採用されている実績十分な組込みOS技術と，1980年代よりUNIXサーバで培ったIT技術で，常にハイエンドな要求に応えています．アックスは，Intel ATOM（IA32）用BIOS代替ソリューション「ABCD」，独自に高性能化した「axLinux」，「組込みBSD」，車載OS「AXE-AUTOSAR」小規模組込みOS「XTAL」，POSIX API準拠RTOS「 絹」などの提供を行っています．また，イーフロー社との協業により，HyperDroid（組込み仮想化対応Android），組込みJAVA，組込用ブラウザのワンストップ提供を行っています．さらに，国内外の半導体メーカとの提携により，各種組込みCPUの充実したサポートを行っており，LinuxなどのOSをお客様の基板に移植するサービスから，組込み専用アプリケーションの作成方法のコンサルテーションまで，組込み分野のトータルな問題解決を提供しています．

（株）アックス
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TEL．075-213-7075　FAX．075-213-7076
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