無償ツールで実践する「ハード・ソフト協調検証」(8,最終回) ―― シミュレータやコンパイラの入手方法
Appendix C Windows環境におけるCプログラムのコンパイル方法
DPI-CにおけるC言語のプログラムをコンパイルするため,Cコンパイラが必要です.Windowsで無償利用が可能なCコンパイラとして,次の二つがあります.
ここではMSYS/MinGWについて説明します.MSYS/MinGWを使うことで,Linuxの各種コマンドが利用できるだけでなく,ModelSim AEをコマンド・ラインで実行しやすくなります.
MSYS/MinGWはオープン・ソースのプログラムですが,バイナリのインストール・パッケージが以下のWebページからダウンロード可能です.
- MinGW - Minimalist GNU for Windowsの「MSYS (1.0.11),MINGW(5.1.6)」
先にMSYSをインストールし,そのあとでMINGWをインストールします.二つのインストール・パッケージをインストールしたら,デスクトップに置かれたMSYSのアイコンをクリックします(もし,デスクトップにMSYSのアイコンがない場合は,「スタート」→「プログラム」→「MinGW」→「MSYS」→「MSYS」を実行する).すると,図2のようなウィンドウが表示されます.
図2 MSYSのウィンドウ
表示されたウィンドウで「gcc --version」を実行し,次のようなgccのバージョンが表示されれば,GCCが正しくインストールされたことになります.
$ gcc --version gcc.exe (GCC) 3.4.5 (mingw-vista special r3) Copyright (C) 2004 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. |
gccのバージョンが表示されないで,
$ gcc --version |
が表示された場合はGCCがインストールされていないので,再度,MinGWをインストールしてください.
このように,MSYS/MinGWをインストールすることで,Windows環境でGCCにてC言語のプログラムをコンパイルできるようになります.
Verification Enginnerの戯言
http://blogs.yahoo.co.jp/verification_engineer