2008年4月アーカイブ

Hamanaとは，模型ロケットに組み込みシステム（マイコン搭載の基板など）を乗せて制御してみよう，というプロジェクトです．一つの組み込みシステム開発を丸ごと体験することにより，さまざまな知見を得ようという教育的要素を含んだプロジェクトです．

模型ロケットのHamanaのほか，模型飛行船Haluna，模型飛行機（名称未定）などの低高度飛翔物体を用いた制御システム開発プロジェクトが組み込みシステム技術者育成のために計画されており，そのうちのいくつかがすでに実現/バージョンアップされています．これらの一連の計画が，サーベイヤ・プロジェクト（Surveyor Project）です．

Hamanaは，GPSを搭載したHamana-1（2004年開発），加速度センサと地磁気センサを搭載したHamana-2（2005年開発），さらにジャイロ・センサを搭載したHamana-3（2006年開発），プロジェクト管理面やスキル評価（ETSS準拠）などに挑戦したHamana-4（2007年），という経過をたどってきました．Hamana-5では，システム全体を開発する部門と，搭載機器（ペイロード）のみを開発する部門の2部門制にし，打ち上げ時期を秋として，皆さんがより参加しやすい体制を整えています．

チームによる組み込み開発を実践する「Hamana-5」プロジェクト，いよいよ始動です！

「Hamana-5」は，模型ロケットに搭載できる観測機器をチームごとに開発するプロジェクトです．参加チームの募集期間は4/10～5/31．各チームの成果物を持ち寄っての最終打ち上げは，10/5(日)を予定しています．打ち上げ場所は，静岡県浜松市の中田島砂丘です．

詳細は，Hamanaプロジェクトの公式サイト http://www.hamana-x.com/hamana-5/ を参照ください．

なお例年は，模型ロケットの機体＋観測機器（ペイロード）＋打ち上げ作業を各チームで担当していましたが，今回は，参加部門が以下の2種類に分かれました．

・システム開発部門：
　模型ロケットの機体＋観測機器＋打ち上げ作業をすべて自チームで行う部門

・ペイロード開発部門：
　観測機器の開発のみを行う部門（打ち上げはHamana実行委員会に委任する）

腕に覚えのある方，組み込みってよく分からないけれどチャレンジしてみたい方，わくわくする開発を体験したい方，いろんな方を歓迎いたします！