2007年6月アーカイブ

Hamanaとは，模型ロケットに組み込みシステム（マイコン搭載の基板など）を乗せて制御してみよう，というプロジェクトです．一つの組み込みシステム開発を丸ごと体験することにより，さまざまな知見を得ようという教育的要素を含んだプロジェクトです．

模型ロケットのHamanaのほか，模型飛行船Haluna，模型飛行機（名称未定）などの低高度飛翔物体を用いた制御システム開発プロジェクトが組み込みシステム技術者育成のために計画されており，そのうちのいくつかがすでに実現/バージョンアップされています．これらの一連の計画が，サーベイヤ・プロジェクト（Surveyor Project）です．

Hamanaは，GPSを搭載したHamana-1（2004年開発），加速度センサと地磁気センサを搭載したHamana-2（2005年開発），さらにジャイロ・センサを搭載したHamana-3（2006年開発），という経過をたどってきました．2007年のHamana-4では，プロジェクト管理面やスキル（ETSS準拠）などの側面から評価を実施する予定です．

6月2日，大井川（静岡県島田市）にて，Hamana-4実行委員会が主催する第1回試射が行なわれました．
「見る者を飽きさせない試射だった」ということです．...

大西さん（実行委員長）によると，

> 事前の予想通り、分5チームの機体は素直に上がりましたが、
> SWATチームの自律飛行→目標地点へ着地というプランは
> やはり開発計画が短いせいもあり、なかなかハードルが高いようです。

だそうです．
ちなみに「分5」の正式名称は，チーム「分速5キロメートル」．スタンダードな飛行をめざしているチームです．
　「SWAT」の正式名称は，チーム「S.W.A.T.」．アクロバティックな飛行をめざしているチームです．なんでも，ロケットとして打ち上げた後，滑空して降りてくることを目指しているとか（?!）．