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ルネサス,村田製作所,ユビキタスが車載情報機器に関して共同技術開発を開始
ニュース 2013年10月4日
ルネサス エレクトロニクスと村田製作所,ユビキタスは,今後数年でネットワーク化やクラウド連携が進むと予測される車載情報機器(IVI;In-Vehicle Infortainment)の分野に関して共同技術開発を開始した.
近年のスマートフォンの普及によってネットワーク・サービスの利用が身近になり,車載環境においてもネットワーク・サービスを利用したいという要求が高まっている.このような状況の中,スマートフォンと車載情報機器を接続する無線標準規格(Wi-Fi)の策定が進んでいる.スマートフォンではIEEE802.11nの次の規格であるIEEE802.11acへの対応が進んでおり,車載情報機器においても同規格の導入が始まると予想されている.また,ネットワークへの接続や認証を高速に行える規格IEEE802.aiも,ユーザの利便性を向上させるものとして期待されている.
こうした背景から,最新の車載情報機器は,従来の組み込みシステム向けの専用OSではなく,情報システムで利用されていた高機能なネットワークOSを導入しようという機運が高まっている.このようなOSはシステムの起動に時間がかかるが,車載情報機器という観点から見ると,エンジンの始動からすぐにバック・カメラの映像を表示できたり,ラジオ音声を出力できることが求められる.
この共同技術開発では,3社がそれぞれの強みを生かして新しいソリューションの創出を目指す.ルネサスは車載向けSoC「R-Car」を,村田製作所はWi-Fiモジュールおよびドライバ・ソフトウェアを,ユビキタスはLinux/Androidの高速起動ソリューション「QuickBoot」や無線通信ソフトウェア技術を持っている.これらをベースに,導入しやすく使いやすいプラットフォームを提供する予定.
図1 ソリューション実現のイメージ図

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