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アドバネット,携帯電話通信網やWi-Fiなどの通信方式に対応したM2M向け産業用コンピュータを発売
ニュース 2013年9月20日
アドバネットは,携帯電話通信網やWi-Fiなどの通信方式に対応したM2M(Machine to Machine)向けの産業用コンピュータ「ReliaGATE 50-21」の発売を開始した.本製品は,イタリアEurotech社のグループ企業が開発したものであり,アドバネットが国内での電波法及び電気通信事業法に基づく認証(技適)を取得して発売する.なお,アドバネットも2007年からEurotech社のグループ企業となっている.
本製品は,携帯電話通信網(3G/2G)やWi-Fi,ZigBee,GPSなどの無線機能を備えている.また,ギガビットEthernet,シリアル・ポート,USB,CAN,アナログ入力,絶縁ディジタルI/Oなどのインターフェースを備え,多くの種類のセンサと接続が可能.さまざまなデータを収集し,サーバなどにデータを送信することができるという.
本製品に搭載されている携帯電話通信用モジュールは,NTTドコモの相互運用性(インタオペラビリティ)テストに合格しており,NTTドコモのFOMA網を使用してクラウドに接続し,装置をリモートで運用することが可能である(SIMカードは別途必要となる).CPUは米国Intel社の低消費電力プロセッサ「Atom Z510P」を採用しており,バッテリ駆動も可能.耐振動/耐衝撃性も考慮されているため,車載用としても使用できる.
ソフトウェアは,Wind River Linux OSとJava仮想マシンやOSGi(Open Services Gateway Initiative)対応サービス・プラットフォーム,API,各種プラグインで構成されている.また,M2Mのアプリケーション・ソフトウェアを開発するために必要な通信機能のライブラリなどを集めたEurotech社のEveryware Software Framework (ESF) を搭載している.
写真1 「ReliaGATE 50-21」の外観

表1 「ReliaGATE 50-21」の仕様
プロセッサ | Intel Atom Z510Pプロセッサ (1.1GHz) |
メモリ | 1GB DDR2 SDRAM SODIMM搭載 (最大2GB搭載可能) 4GB CompactFlashメモリ搭載(最大32GB 搭載可能CompactFlashソケット) |
インターフェース |
USB:4x USB 2.0 Ethernet:2x ギガビットEthernet シリアル:2x RS232/RS485/RS422 2x RS232/TTL(オプション) CAN:2x CANバス ディスプレイ:1x VGA 入力:2x 絶縁アナログ入力 4x 絶縁ディジタル入力 出力:2x 絶縁ディジタル出力 |
ルーティング |
Static Routes DHCP DNS Client Firewalling Security: AES, 3DES,SSH, IPsec NAT (Network Address Translation) Terminal Server & Client Port Forwarding |
入力電源 | 9~36 VDC(標準12V) 過渡電源保護機能付き |
消費電力 | 8W (Typical) |
OSサポート | Wind River Linux |
外形寸法 |
本体寸法:188x130x42.5mm (LxWxH) 取付金具,突起物を除く 最大外形寸法:254x130x57mm(LxWxH) |
動作温度範囲 | 標準:-20℃~+60℃ インダストリアル版:-40℃~+85℃ |
湿度 | 95% Rh @+45℃(結露なし) |
適合規格 |
CE,FCC,MIL-810F,UL同等 電気通信事業法(技適Tマーク),電波法(技適Rマーク) |
■価格 |
■連絡先 |