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Freescale,ノイズ耐性などに優れた5V電源仕様のARM Cortex-M0+マイコンを発売
ニュース 2013年8月1日
米国Freescale Semiconductor社は,ノイズ耐性などに優れた「Kinetis(キネティス) Eシリーズ」の発売を開始した.本シリーズは,「ARM Cortex-M0+」コアを搭載した,初めての5V電源仕様(2.7V~5.5V)の32ビット・マイコンとなる.フラッシュROMへの書き込み電圧も2.7V~5.5Vとなっている.現在Kinetisは,汎用組み込み向けの「Lシリーズ」と「Kシリーズ」,特定用途向けの「Wシリーズ」と「Mシリーズ」で構成されている.今回のEシリーズは,汎用組み込み向けに追加される.
本シリーズは,高ノイズ環境となるような,電子レンジや食器洗い機などの家電と,モータ制御用のファンや業務用コンバータなどの産業機器での使用に適しているという.また,動作温度範囲は,-40℃~85℃が一般的だが,本シリーズでは,-40℃~105℃となっている.
ノイズ(EMC:Electromagnetic Compatibility)や静電気放電(ESD:Electrostatic Discharge)への対策は,Freescale社のI/OパッドやESD保護回路といった回路設計技術で実現している.この保護性能により単層の基板設計が可能となり,保護用の部品が不要になるという.さらに,流通経路の管理(トレーサビリティ)を実現するために,64ビットのチップIDコードを内蔵している.
本シリーズで発売を開始した製品は,最大動作周波数が20MHz,ピン数が64ピン,パッケージがQFP(Quad Flat Package),SRAMが4Kバイト,EEPROMが256バイトで,フラッシュROMは32Kバイトの「MKE02Z32VQH2」と64Kバイトの「MKE02Z64VQH2」の2種類がある.本シリーズの開発ボード「FRDM-KE02Z」も発売している.
図1 Kinetisシリーズの構成
図2 FRDM-KE02Zの外観と主要部品
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