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CypressがPSoC 1の開発環境の新版を公開,40個以上の機能モジュールを追加・改良
ニュース 2013年5月23日
米国Cypress Semiconductor社は,同社のプログラマブル・デバイスである「PSoC 1」の開発環境の新版「PSoC Designer 5.4」を公開した.本開発環境では,機能モジュール(ユーザ・モジュールと呼ぶ)のアイコンを画面上にドラッグ・アンド・ドロップし,アイコン間を結線して所望のシステムを構築していく.機能モジュールは,160個以上用意されている.今回の新版では,40個以上の機能モジュールを新規に追加または改良した.また,15個の新しいサンプル・プロジェクトも用意した.
PSoc 1は,同社独自の8ビットCPUコア(M8C),フラッシュROM,SRAM,CPUの周辺機能,再構成可能なアナログ回路ブロック,再構成可能なディジタル回路ブロックなどを1チップに集積したLSIである.産業用機器の制御やセンサのフロントエンド処理,通信装置などの周辺機能の実現に利用されている.
新規に追加された機能モジュールとして,例えば「SmartSense2X_EMC」がある.これを利用すると,静電容量方式タッチ・センサの設定を自動調整したり,設定の動的な最適化を行うシステムを実現できる.また,EMI(電磁放射ノイズ)耐性を向上させる機能も備えている.本機能モジュールはPSoC 1シリーズのCY8C2xx45およびCY8C28xxxの設計に利用できる.このほか,プログラマブルな電流ソースや逐次比較(SAR)型A-Dコンバータなどの機能モジュールを用意する.各機能モジュールについては,ユーザが機能をカスタマイズできるように,データシートが付属する.
今回の新版では,ユーザの入力に合わせて変数や機能,キーワードを自動表示するAuto-Complete機能も新たに加わった.さらに,ユーザ独自の回路やファームウェアを含む独自の機能モジュールを開発できるようになった.機能モジュールの設定用GUIのカスタマイズにも対応可能.
図1 PSoC Designer 5.4のデザイン画面の例

図2 PSoC Designer 5.4のAuto-Complete機能の例

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