[ keyword: CPU, 電源, 自動車 ]
富士通セミコンダクター,ハイブリッド自動車などに利用できるディジタル電源制御用マイコンを発売
ニュース 2013年5月23日
富士通セミコンダクターは,ハイブリッド自動車などの電気駆動車両に利用できるディジタル電源制御用マイコン「MB91F552」を発売する.4チャネル同時サンプリングが可能な12ビットA-Dコンバータ,浮動小数点演算ユニット(FPU),200MHz動作のディジタルPWMモジュールなどを搭載しており,アナログのフィードバック信号をディジタル変換し,演算処理を行った上でPWM波形を生成する,といった一連のディジタル電源制御の処理を1チップで実現できる.
また,スイッチング電源制御方式のピーク電流モード制御にも対応する.そのためのコンパレータとスロープ補償回路を内蔵している.通常動作時はディジタル電源制御による出力電圧フィードバックを行い,電流変化が大きい場合は電流フィードバックによるピーク電流モード制御に切り替える.電流フィードバックによる過電流保護制御も同時に行う.
CPUとして,同社独自の車載向け32ビットCPUコア「FR81S」を搭載する.動作周波数は80MHz.フラッシュROMの容量はメイン・メモリが192Kバイト,ワーク・メモリが64Kバイト.RAMの容量は24Kバイト.このほか,3チャネルのマルチファンクション・シリアル・インターフェース(UART,CSIO,LIN)や1チャネルのCANインターフェースなどを備えている.動作電圧は4.5V~5.5V.動作温度範囲は-40℃~+125℃.
64ピンLQFPに封止して提供する.2013年5月31日よりサンプル出荷を開始する.
図1 MB91F552によるDC-DCコンバータ制御

写真1 MB91F552の外観

■価格 |
■連絡先 |