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富士通セミコンダクター,同社のARM Cortex-Mマイコンに大容量メモリ,少ピン,低消費電力の3シリーズ38品種を追加
ニュース 2013年4月19日
富士通セミコンダクターは,ARM Cortex-M3コアを搭載した32ビット汎用マイコン「FM3ファミリ」に,3シリーズ38品種を追加した.この拡充により,FM3ファミリは合計570品種となる.
今回追加したのは,大容量メモリを搭載した「MB9B520T/420T/320T/120Tシリーズ」24品種,少ピン・パッケージの「MB9B120Jシリーズ」2品種,低消費電力でCAN通信機能を搭載する「MB9A420L/120Lシリーズ」12品種.FM3ファミリには,「ハイパフォーマンス・グループ」,「ベイシック・グループ」,「ローパワー・グループ」,「ウルトラ・ローリーク・グループ」の四つのグループがあり,今回の38品種はいずれもベイシック・グループに属する.
MB9B520T/420T/320T/120Tシリーズは,最大動作周波数が60MHzで,パッケージは,外形寸法が20mm×20mmの144ピンLQFP(Low Profile Quad Flat Package),24mm×24mmの176ピンLQFP,および12mm×12mmの192ピンBGA(Ball Grid Array)が用意されている.USB 2.0やCANなどの周辺インターフェースを備えている.フラッシュROMの容量は最大1.5Mバイト.用途として,エアコンなどのインバータ制御,プリンタやコピー機のモータ制御,AV機器,OA機器の多言語対応モニタなどを想定している.
MB9B120Jシリーズは,最大動作周波数が72MHzで,パッケージは,外形寸法が7mm×7mm の32ピンLQFPと,5mm×5mm の32ピンQFN(Quad Flat Non-leaded Package)が用意されている.用途として,産業用機器のモータ制御や汎用インバータ制御を想定している.また,少ピンでインバータ制御が要求される冷蔵庫や洗濯機,IHヒータなどにも利用できるという.
MB9A420L/120Lシリーズは,最大動作周波数が40MHzで,パッケージは,外形寸法が7mm×7mm の48ピンLQFPおよびQFN,10mm×10mm の52ピンおよび64ピンのLQFP,12mm×12mm の64ピンLQFP,9mm×9mmの64ピンQFNが用意されている.CAN通信機能やインバータ制御が可能なタイマ,10ビットD-Aコンバータを搭載する.用途として,エレベータやビル管理,配電盤などのボタン発信音の制御を想定している.
サンプル出荷は,2013年5月10日より順次開始する.
図1 FM3ファミリのロードマップ
写真1 少ピン・パッケージのMB9B120Jシリーズの外観(左は32ピンLQFP,右は32ピンQFN)
写真2 CAN通信機能を搭載するMB9A420Lシリーズの外観(左は48ピンLQFP,右は64ピンLQFP)
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