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NEC,IEEE 1888の通信方式を利用するクラウド型ビル・エネルギー管理システムを発売

 NECは,IEEE 1888の通信方式を利用するビル・エネルギー管理システム(BEMS)の発売を開始した.クラウド環境を利用して,施設内のさまざまなベンダ製のセンサや機器などを統合管理できる.従来のBEMSの多くは,設備やビルごとに異なる通信方式を用いており,ビル全体のエネルギー使用量を把握したり,効率的に運用するための制御を行うことが難しかった.本システムでは,それぞれの通信方式をIEEE 1888準拠の方式に変換することで,こうした問題を解消している.

 IEEE 1888は,スマート・グリッドやビル・エネルギー管理システム向けに開発され,2011年に国際標準化された通信規格である.ベンダの枠を超えたクラウド・サービスやアプリケーション・ソフトウェアの連携を実現しやすくするため,HTTPやXMLによる通信が採用されている.UGCCNet (Ubiquitous Green Community Control Network)またはFIAP(Facility Information Access Protocol)とも呼ばれている.

 本システムは,受変電システムやビルの空調,照明,センサ機器などの通信方式をIEEE 1888準拠の方式に変換するゲートウェイ・ソフトウェア,機器の使用エネルギーの可視化や制御を実現するFIAPサーバ用ソフトウェア,およびこれらを稼働させるサーバから構成される.1システムで3000点のエネルギー・ポイントを管理できる.クラウド環境については,NECのデータ・センタを利用する.パソコンや携帯端末などから,グラフを利用したデータ比較やアラーム通知の設定が行える.



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NEC 新事業推進本部 スマートシティ事業推進部
TEL: 03-3798-6930
URL: http://www.nec.co.jp/

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