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富士通セミコンダクター,10兆回のデータ書き換えを保証する1Mビットと2MビットのFRAMを発売
ニュース 2013年3月22日
富士通セミコンダクターは,10兆回のデータ書き換えを保証する1MビットFRAM(Ferroelectric Random Access Memory)「MB85RS1MT」と2MビットFRAM「MB85RS2MT」を発売する.2Mビット品の書き込み時間は0.7ms,消費電力量は0.46mJ.
産業用機器やスマート・メータなどの計測機器,補聴器などの医療機器に利用できる.例えばデータ記録用SRAMとプログラム格納用EEPROMを統合して本FRAMに置き換えれば,部品点数が減り,データ保持用の電池も不要となる.実装面積も90%以上減少するという.
FRAMとは,強誘電体膜をデータ保持のキャパシタに利用する不揮発メモリ.電源を切っても,データは消えない.また,データのランダム・アクセスが可能.停電や瞬間的な電源断が発生しても,書き込み中のデータを安全に保存できることから,FA機器や計測機器,金融端末,医療機器などを中心に採用が進んでいる.同社は1999年にFRAMの量産を開始している.今回の2品種は,同社のFRAM製品の中では最大のメモリ容量となっている.
本FRAMは,2013年3月末よりサンプル出荷を開始する.
図1 書き込み時間の比較

図2 消費電力の比較

図3 実装面積の比較

写真1 MB85RS1MT,MB85RS2MTの外観

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