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ARM純正の統合開発環境でAltera製Cortex-A9コア内蔵FPGAのハード・ソフト協調デバッグが可能に
ニュース 2012年12月12日
米国Altera社と英国ARM社は,Altera社が出荷するARM Cortex-A9デュアルコア内蔵FPGAに対応したEclipseベースのソフトウェア開発環境「ARM DS-5 Altera Edition Toolkit」を共同開発した.例えばソフトウェアのデバッグ時に,CPUコア内部のレジスタだけでなく,FPGAの論理ブロックに実装したCPU周辺回路のレジスタ・メモリ・マップも表示できる.本開発ツールは,ARM社純正のソフトウェア開発環境である「ARM DS-5」をベースに構築されている.今回の共同開発は独占的な契約によるもので,Altera社以外のARMコア内蔵FPGAに対応したARM DS-5が提供されることはないという.
本開発環境では,ARM社のオンチップ・トレース/デバッグ・アーキテクチャであるCoreSightに準拠したデバッグ機能を利用できる.ソフトウェア開発環境とARM Cortex-A9コア内蔵FPGAの間のインターフェースには,Altera社の「USB Blaster」を採用した.ソフトウェアのデバッグとハードウェアのデバッグを1本のケーブルで行える.
また,FPGAの論理ブロックとCPUコアの間のクロス・トリガに対応しており,ソフトウェアのイベントとハードウェアのイベントを関連づけてトレースすることも可能.さらに,ARM DS-5の性能解析機能である「Streamline」を利用して,ソフトウェアの負荷やバス・トラフィックの解析を行える.Linux上のアプリケーション・ソフトウェアを開発するためのYoctoプラグインにも対応する.
本開発環境は,Altera社のソフトウェア開発環境である「Altera SoC Embedded Design Suite(EDS)」に含まれる.Altera SoC EDSは,2013年初旬に出荷を開始する.
Altera社は,ARM Cortex-A9コアを内蔵し,28nmプロセスで製造するFPGA「Cyclone V SoC 110KLE」のサンプル出荷を開始したことも発表した.Altera SoC EDS,Cyclone V SoCを搭載した開発ボード,およびUSB Blasterから構成される開発キット「Altera Cyclone V SoC Development Kit」も提供する.本キットの出荷開始時期は2013年4月の予定.
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