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ARM,次世代スマートフォンなどの市場を狙った性能優先のCortex-A57と電力効率優先のCortex-A53を発表
ニュース 2012年11月1日
英国ARM社は,2011年11月に発表したARMv8アーキテクチャに基づく64ビット・プロセッサ・コア「Cortex-A57」と「Cortex-A53」を開発した.Cortex-A57は高性能を,Cortex-A53は高電力効率を特徴とするプロセッサ・コアである.高機能化・高性能化に伴って32ビット・プロセッサから64ビット・プロセッサへの移行が予測されている次世代のスマートフォン,および携帯端末などのアプリケーション・プロセッサに利用できる.
オプションとして,認証処理などを高速に実行するための暗号化回路を搭載する.同社のGPU(Graphics Processing Unit)コアであるARM Maliファミリと組み合わせて利用できる.CCI-400やCCN-504などのARM CoreLinkキャッシュ・コヒーレント・ファブリックを利用すれば,AMBAバスで接続するメニーコア構成を容易に実現できる.
Cortex-A57とCortex-A53は,それぞれ単独で利用することもできるが,ARM big.LITTLEプロセッサ構成として併用することも可能.big.LITTLEプロセッサ構成とは同社が2011年に発表した技術で,高性能なARMコアと高電力効率のARMコアを組み合わせたヘテロジニアスなデュアルコア構成を利用する.2種類のプロセッサ・コアから,適切なほうを選択してタスクを実行することにより,高性能を維持しながらバッテリ寿命を延ばすことができるという.
既に米国AMD(Advanced Micro Devices)社や米国Broadcom社,米国Calxeda社,中国HiSilicon Technologies社,韓国Samsung Electronics社,STMicroelectronics社が採用を表明している.また,2014年頃には,これらのプロセッサ・コアを搭載した製品が半導体メーカなどから出荷される予定.
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