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オムロン,カメラで撮影した顔の画像から7種類の表情を判別する「表情推定技術」を開発
ニュース 2012年10月26日
オムロンは,携帯機器やパソコンなどに内蔵されているカメラで撮影した顔の画像から7種類の表情(喜び,驚き,恐怖,嫌悪,怒り,悲しみ,無表情)を判別する「表情推定技術」を開発した.この技術は,人の顔からさまざまな情報を取得する画像センシング・ソフトウェア「OKAO Vision」の一つの機能として提供される.
「OKAO Vision」は1995年に開発されたソフトウェアである.すでに,ディジタル・カメラやスマートフォン,プリンタなどに採用され,笑顔検出や美肌補正などに利用されている.今回の「表情推定技術」が加わることで,人の表情に応じたロボットや家電機器の制御が可能となる.
本ソフトウェアは七つの表情を推定し,それぞれの表情ごとの適合度を計算することで,あいまいな表情の検出にも対応できる.また,1枚の顔の画像の情報から推定可能なため,静止画,動画を問わず,さまざまな機器に搭載できる.さらに,少ないメモリで高速に処理できる.例えば,表情の検出率は,ポジティブな表情とネガティブな表情について8割くらいの精度で判別できるという.
判別対象となる顔の画像のサイズは64ピクセル以上.米国Qualcomm社のプロセッサであるSnapdragon(1.0GHz動作)で実行した場合の処理時間は約10ms.対応OSは,Windows XP/7,Android OS,iOSなど.OKAO Visionは,ソフトウェア・ライブラリとしてユーザに提供する.
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