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NXP，エンジンの不快な高調波音を除去できるカー・ラジオ向けAM/FM/DABチューナLSIを発売
ニュース 2012年10月26日
オランダNXP Semiconductors社は，エンジンの不快な高調波音（ノイズ）を除去できるカー・ラジオ向けAM/FM/DABチューナLSI「SAF775x」を発売した．AMとFMの復調処理は，ソフトウェア無線技術（SDR：Software Defined Radio）によって実現している．DAB（Digital Audio Broadcast)は，欧州などで採用されているディジタル・ラジオの規格である．従来は，RFチューナLSIやDSP（ディジタル信号処理プロセッサ）など，複数のチップで実現していたこれらの機能を1チップに統合した．
本LSIは，オーディオ処理用として米国Tensilica社のDSPコア「HiFi2 DSP」を搭載している．このDSPコア用のプログラムを開発することで，ユーザは独自のオーディオ機能を追加できる．フランスのArkamys社やデンマークのAM3D社など，サード・パーティ製のオーディオ処理用ミドルウェアも利用できる．エンジン・ノイズの除去なども，このDSPコアによるオーディオ処理によって実現する．
現在，本LSIのサンプル・チップを提供中である．
[写真1] SAF775xの外観
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