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図研エルミック,FPGA向けの画像コントラスト改善処理用IPコアの販売を開始
ニュース 2012年10月11日
図研エルミックは,ジーニックが開発した画像コントラスト改善処理用IPコア「ForteVision」の販売を開始した.低照度,逆光,霧などの悪環境下で撮影された動画像の改善処理を行う.高価な高感度カメラや,モノクロ画像になってしまう赤外線カメラを使用しなくても,鮮明な画像をリアルタイムに出力できる.監視カメラやドアホン,車載カメラなどの開発に利用できる.
本IPコアは米国Altera社や米国Xilinx社のFPGAに組み込んで使用する.処理強度調整機能の有無,および処理画像サイズが異なる4品種を用意する.画像クロック周波数は最大65MHz~75MHz.画像フォーマットは24ビットRGB.フレーム遅延はない.処理画像サイズは,低解像度版が640ピクセル×480ピクセル(NTSCインターレース)~1024ピクセル×768ピクセル(XGA)に,高解像度版がフルHD(1080i)に対応する.
回路規模は処理強度調整機能の有無によって変わる.例えばCyclone IVに実装した場合,処理強度調整機能付きIPコアの使用LE数は約22,000,同機能なしのIPコアの使用LE数は9,000.使用メモリ容量は,処理画像サイズによって異なる.低解像度版の使用メモリ容量は約240Kビット,高解像度版の使用メモリ容量は約460Kビット.
評価ボード「Z-SYS fot TO/XS6」と無償試用版のネットリストを用意する.無償試用版は電源投入後,5分間動作する.電源を再投入すれば,何度でも評価が可能.
図研エルミックは,TCP/IPプロトコル・スタックなどを提供している組み込みソフトウェアのベンダ.2012年よりハードウェアのIPコア事業に参入している.ジーニックは,1985年に設立されたファブレスのLSIメーカ.センサ・メーカであるオプテックスの100%子会社である.今回のコントラスト改善処理用IPコアのほか,暗電流ノイズ除去用IPコア,超解像用IPコアなどを開発していく予定.
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