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オムロンとSTMicroelectronicsがガス組成の変動の影響を補正できるフロー・センサを共同開発
ニュース 2012年10月5日
オムロンとSTMicroelectronics社は,ガス組成の変動の影響を補正できるフロー・センサ(気体流量センサ)を共同開発した.計測流量範囲が0~7.2m3/h(立方メートル毎時)の「G4」,同0~12m3/hの「G6」の2品種を用意する.遠隔自動検針機能付きスマート・ガス・メータなどの流量計測に利用できる.
オムロンのMEMSフロー・センサ・チップとSTMicroelectronics社のアナログ・フロントエンドIC(ASIC)を一つの基板に実装して組み込んだ.I2Cインターフェースを備えている.直線性や温度,熱伝導性,ガス組成の適応性に優れた補正アルゴリズムを備えており,温度や圧力変動の影響を受けずに流量計測を行える.ガス・メータ出荷時や設置現場での調整は不要.
「G4」の測定誤差は,0.04~0.6m3/hの範囲では3%RD,0.6~6m3/hの範囲では1.5%RD.「G6」の測定誤差は,0.06~1m3/hの範囲では3%RD,1~10m3/hの範囲では1.5%RD.使用温度範囲は-25℃~55℃.防塵については,EN14236に準拠したダスト試験に対応する.消費電力は0,051mA/時.外形寸法は81.7mm×55.1mm×62.3mm.
2013年3月に出荷を開始する.
[写真1] フロー・センサの外観
[写真2] 基板の回路面(表面)
[写真3] 基板のチップ面(裏面)
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