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Aldec,2400万ASICゲートの回路を実現できるVirtex-7搭載のFPGAプロトタイピング・ボードを発売
ニュース 2012年9月18日
米国Aldec社は,最大2400万ASICゲートの回路を実現できるFPGAプロトタイピング・ボード「HES-7」を発売した.ゲート規模が400万ASICゲート,800万ASICゲート,1200万ASICゲート,2400万ASICゲートの4種類のボードを用意する.画像処理用や通信用の大規模ASICの機能検証,およびソフトウェアの先行開発などに利用できる.
例えば1200万ASICゲートの機種の場合,28nmプロセスで製造した米国Xilinx社の「Virtex-7 XC7V2000T」を1個,2400万ASICゲートの機種の場合は同デバイスを2個搭載する.このデバイスは,相互接続用のシリコン・インターポーザ上に四つのFPGAダイを実装し,さらにこれらをパッケージ基板上に搭載したスタック型SiP(System in Package)構成を採っている.回路設計にはXilinx社のFPGA開発環境「Vivado Design Suite」を利用する.なお,ユーザはVirtex-7 XC7V2000T内部のマルチチップ構成を意識する必要はない.1チップのFPGAを設計する場合と同じ感覚で開発できるという.
本ボードは,グローバル・クロックの入力ピンを60本備えている.また,最大16GバイトのDDR3メモリ(SO-DIMMソケットに対応),8GバイトのフラッシュROM,micro SDカード・ソケットを搭載する.さらに,入出力インターフェース用として,PCI Express,USB 2.0/3.0,Serial ATAの各コネクタを装備する.
このほか,25Gbpsの速度でデータ転送を行うバックプレーン・コネクタを備えている.このコネクタを使って4枚のHES-7ボードを接続し,最大9600万ASICゲートの回路を実現することも可能(回路分割は人手で行う必要がある).さらに,本コネクタは,周辺機能を搭載するサブボードの接続にも利用できる.
[写真1] HES-7の外観
[写真2] HES-7について説明するAldec社 Vice PresidentのDavid D. Rinehart氏
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