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McAfee,Intel社のプロセッサが内蔵するvPro機能を活用するセキュリティ・ソフトウェアの国内出荷を開始
ニュース 2012年7月25日
米国McAfee社は,米国Intel社のマイクロプロセッサが内蔵するvPro機能を活用するハードウェア支援型セキュリティ・ソフトウェア「McAfee Deep Defender」,「McAfee ePO Deep Command」の国内出荷を開始する.いずれも主に大企業向けの製品で,同社のウイルス対策ソフトウェア,および同社の製品を一元管理する環境「McAfee ePolicy Orchestrator(ePO)」と組み合わせて利用する.標的型攻撃など,対応が難しいルートキットによる攻撃にも迅速に対処できるという.Intel社は2011年3月にMcAfee社を買収している.本ソフトウェアは,Intel社とMcAfee社が共同開発した.
vPro機能を搭載するIntel社のマイクロプロセッサは,パソコンの運用管理の手間を軽減するための専用回路を備えている.パソコン本体の電源とは別の独立した電源回路を備えており,常に外部からの通信による問い合わせに対応できる.例えば,リモートでパソコン本体の電源をONにすることも可能.
現在,毎日新たに65,000個のマルウェア(ウイルスやバックドアなどの悪意のある不正ソフトウェア),および3,500個のルートキット(ユーザに察知されることなく侵入者がシステムへアクセスするためのソフトウェア・ツール群)が発見されている.OS上で動作し,定義ファイルに依存した従来型のウイルス対策ソフトウェアでは,新種のルートキットをリアルタイムに検知することが難しくなっているという.
McAfee Deep Defenderは,OSより深い階層で監視を行っており,また独自のヒューリスティック型検出エンジンを備えているため,新種のカーネル・モードのルートキットであっても,定義ファイルを更新せずに検知できるという.また,McAfee ePO Deep Commandは,セキュリティ・ソフトウェアが組み込まれた端末と通信する管理ソフトウェアである.Intel社のvPro機能を利用して,電源が入っていない状態や機能していない可能性のあるパソコンに対してリモート・アクセスを行い,管理者がセキュリティ対策を施したり,OSなどを修復したりできる.McAfee ePO Deep CommandはMcAfee ePolicy Orchestrator(ePO)の拡張機能として提供される.
これらのソフトウェアは,2012年8月1日に国内出荷を開始する.
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