[ keyword： 電子部品， 高密度実装 ]
太陽誘電，1.8GHzにおけるQ値が48と高い高周波積層チップ・インダクタを発売
ニュース 2012年7月19日
太陽誘電は，インダクタンスが2.7nHの品種（HKQ0603W 2N7）の1.8GHzにおけるQ値が48と高い高周波積層チップ・インダクタ「HKQ0603Wシリーズ」を発売する．同じ周波数における同社の従来品（HKQ0603U 2N7）のQ値は41で，これと比較して15％程度，Q値を改善した．インダクタのQ値とは誘導性リアクタンスと抵抗の比であり，Q値が高いほど性能が高く，理想的なインダクタに近いと言える．内部構造や外部電極構造をL字状にするなどの工夫で，高いQ値を実現したという．
インダクタンスが0.6nH～22nH，インダクタンス誤差が±0.1nH，±0.2nH，±0.3nH，±3％，±5％と異なる全48品種を用意する．例えば，インダクタンスが2.7nHの品種（HKQ0603W 4N3）の自己共振周波数は最小8.5GHz，直流抵抗は最大0.19Ω，定格電流は最大510mA．外形寸法は0.6mm×0.3mm×0.3mm．本チップ・インダクタは，例えばスマートフォンやタブレット端末の高周波回路におけるインピーダンス・マッチングなどに利用できる．
2012年7月中に量産を開始する．
[写真1] HKQ0603Wシリーズの外観
■価格 |
■連絡先 |
