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Freescale,50μA/MHzの低消費電力動作モードを備えるARM Cortex-M0+マイコンを発売
ニュース 2012年6月29日
米国Freescale Semiconductor社は,ARM Cortex-M0+マイコン「Kinetis Lシリーズ」を発売する.低消費電力動作(VLPR)モードにおける消費電流は50μA/MHz(25℃,電源電圧は3V,CPUクロック周波数は4MHz,バス・クロック周波数は1MHz,フラッシュROMからコードを実行,すべての周辺機能はOFF).8ビット/16ビット・マイコンの置き換えを目指している.
CPUコアの動作クロック周波数は最大48MHz.12ビット/16ビットA-Dコンバータ,12ビットD-Aコンバータ,アナログ・コンパレータ,低消費電力動作モードからタッチ操作で起動できるタッチ・センサ機能,モータ制御などに利用できるタイマなどを搭載する.
今回,出荷するKinetis Lシリーズには,「L0ファミリ」,「L1ファミリ」,「L2ファミリ」の3種類がある.L0ファミリは8Kバイト~32KバイトのフラッシュROMを備え,4mm角のQFNパッケージに封止して提供する.同社の8ビット・マイコンである「S08Pファミリ」とピン互換性がある.L1ファミリは32Kバイト~256KバイトのフラッシュROMを備え,通信機能やアナログ機能の周辺回路を搭載する.同社のKinetis K10ファミリ(ARM Cortex-M4マイコン)とピン互換性,およびソフトウェア互換性がある.L2ファミリはUSB 2.0フルスピード・インターフェース(ホスト,ターゲット,OTGに対応)を備えている.同社のKinetis K20ファミリ(ARM Cortex-M4マイコン)とピン互換性,およびソフトウェア互換性がある.
開発・評価用ボード「Freedom」を用意する.USBデバッグ・インターフェースを備えており,フラッシュROMの書き込みや仮想シリアル・ポートによる接続,プログラミング/実行制御などを行える.また,周辺機能の初期化ルーチンやデバイス・ドライバなどを生成するツール「Processor Expert」も提供する.
現在,特定顧客に限定してサンプル出荷中.一般顧客へのサンプル出荷,および開発ツールの提供は2012年第3四半期に開始する予定.
[写真1] 開発・評価用ボード「Freedom」の外観
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