ルネサスのRX63Nマイコンを搭載したArduino互換ボード，若松通商とRSコンポーネンツが販売予約を開始

　ルネサスエレクトロニクスと若松通商は，ルネサスエレクトロニクスのRX63Nマイコンを搭載した手のひらサイズのArduino互換ボード「GR-SAKURA」，「GR-SAKURA-FULL」を共同で提供すると発表した．本ボードの開発はルネサスエレクトロニクスが担当し，製造・販売は若松通商が担当する．若松通商のほか，アールエスコンポーネンツも販売予約を開始した．出荷は2012年7月27日から．

　GR-SAKURAは，浮動小数点演算ユニットや1MバイトのフラッシュROM，128KバイトのRAMを内蔵した96MHz動作のRX63Nマイコン（R5F563NBDDFP），Ethernetポート，USBポート（ファンクション/ホスト），XBeeモジュール対応のコネクタを備えている．I/Oピンはディジタル入出力が51，アナログ入力が6．GR-SAKURA-FULLは，GR-SAKURAボードにピン・ヘッダ，LANコネクタ（RJ-45），DCジャック，microSDカード・ソケットを実装したものである．

　本ボードの開発ツールは，クラウド環境として提供される．クラウド環境接続のためのスマートフォン用APIも用意する．

　本ボードは，ルネサスエレクトロニクスが展開する「がじぇっとルネサス（がじぇルネ）」プロジェクトの一環として開発された．「がじぇルネ」とは，電子工作を身近なものとして楽しんでもらうことを目的にルネサスエレクトロニクスが発足したプロジェクトである．

[写真1] GR-SAKURA-FULLボードの外観（左が裏面，右が表面）