MASURAO，Webブラウザから利用できるプリント基板設計用のネットリスト変換・比較・照合ツールを無償公開

　MASURAOは，Webブラウザから利用できるプリント基板設計用のネットリスト変換・比較・照合ツール「NET CHANGER」を無償公開した．同社はクラウド環境下で動作する回路図エディタやプリント基板設計ツールを開発しているEDAベンダである．

　プリント基板設計で利用するネットリスト（部品接続情報）のフォーマットは，CADツールの開発元によって異なる．あるベンダのCADツールで作成したネットリストを別のベンダのCADツールに読み込む場合，フォーマット変換，および変換前後のデータのチェックが必要になる．こうしたツールは，CADツールの開発元が有償で提供することが多かった．NET CHANGERが対応するネットリスト・フォーマットは，CADLUS，CADVANCE，CR-3000，CR-5000 BD，CR-5000 PWS，EAGLE PCB，EAGLE SCH，Mentor，OrCAD Capture，PADS，Protel，Telesis．

　同社は月額課金で利用できるクラウド環境向けのプリント基板設計ツール「SAMURAI GRAPHICS」の開発を進めている．現在は，無償版（ver 1.3）を提供中．2011年9月以降（ver 2.0）は有償サービスとなる．なお，非商用目的の場合は，9月以降も無償で利用できるという．

[図1] NET CHANGERのWebページ