ソフトバンク・テクノロジーとトライポッドワークス，震災復興支援のためにオンライン・ストレージを無償提供，申し込み期限は3月末日

　ソフトバンク・テクノロジーとトライポッドワークスは，2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震や長野県北部の震災からの復興支援のために，ソフトウェア・テクノロジーが提供しているファイル転送サービス「ビジネスファイル便」を無償提供する．震災により物流が滞っており，これまで大容量のファイルを宅配便やバイク便でやりとりしていた企業のビジネスに影響が出ているであろうことに配慮して，サービスの無償提供を決定した．

　無償提供の対象となるのは，今回の震災の影響を直接受けた企業や地方自治体，ボランティア団体である．また，今回の震災の復興支援を目的として個人情報などを安全にやりとりしたいと考える企業や地方自治体，ボランティア団体にも無償提供を行う．2011年9月末日まで本サービスを提供する．なお，申し込み期限は2011年3月末日である．

　申し込み方法は，ソフトバンク・テクノロジーのWeb上の申し込みフォームから，必要事項を記入のうえ，問い合わせ内容として「利用用途：復興にむけて」と記入して申し込む．なお，今回は対象をすべて団体としており，個人での利用は受けていない．

　トライポッドワークスは，自身も宮城県仙台市青葉区に本社を置いており，今回の地震で一部の機材が壊れるなどの被害を受けたが，週明けには社内を片付けて通常業務を再開したという．また，同社社長の佐々木 賢一氏は，仙台市の企業が通常業務再開に向けて頑張っている様子を伝えるためにFacebookのファンページ「仙台のIT企業ファンページ」を立ち上げた．また，本ページを復興支援の情報インフラの一つとして活用してもらうとともに，企業が元気になることによって地域の復興がよりスムーズに進むことを願っているという．