ルネサス，高速連写を実現できる携帯電話用組み込みカメラ向け画像処理LSIを発売

　ルネサス エレクトロニクスは，高速連写を実現できる携帯電話向けのCMOSカメラ用画像処理LSI「CE150」を発売する．例えば1300万ピクセルのCMOSカメラで写真を撮影した場合，1秒間に15枚の速度で連写できる．スマートフォンや携帯電話に組み込んで使用する．

　対応解像度は最大1600万ピクセル．フルHD（1920ピクセル×1080ピクセル）の動画撮影にも対応可能．センサ読み出し方式はプログレッシブ読み出し．アプリケーション・プロセッサとの間のインターフェースにはMIPI CSI-2（Mobile Industry Processor Interface Camera Serial Interface-2）規格を採用した．入力用2レーン，出力用2レーンの合計4レーンに対応する．

　カメラ信号処理機能として，オート・フォーカス，自動露出，ホワイト・バランス，RGB画素補間，YUV変換，各種画像フィルタ，クロマサプレス，色調補正，ガンマ補正，ノイズ低減，リサイズ，回転，反転，ディジタル・ズームなどの機能を備える．また，顔検出やJPEG圧縮の機能も備える．オプションのファームウェアを利用すれば，手ぶれ補正や笑顔検出，オブジェクト・トラッキングなども実現できるという．

　すでにサンプル出荷を開始している．量産出荷は2011年3月から．

[写真1] CE150の外観