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ユビキタス,空間検索と全文検索の機能を備える組み込み機器向けデータベースを発売
ニュース 2010年12月8日
ユビキタスは,組み込み機器向けデータベース管理ソフトウェア「Ubiquitous DeviceSQL Release 5.0」を発売した.本バージョンで,新たに空間検索機能と全文検索機能を組み込んだ.本ソフトウェアのメモリ使用量は最小24Kバイト.
DeviceSQLは,米国Encirq社が2002年に開発した組み込み機器向けデータベース管理ソフトウェアである.2008年8月にユビキタスがEncirq社よりDeviceSQL(当時のバージョンは4.0)の知的財産権を取得し,開発やサポートを担当してきた.今回が,ユビキタスの開発した初のメジャー・バージョンとなる.
空間検索機能として,地図情報などの2次元(x,y)データ型や3次元(x,y,z)データ型に対応し,目的のポイントを高速に検索できる.また,R*-Treeインデックスを採用しており,データ型として空間中の1点を表すPoint型,複数の点をつないだ線で囲まれた平面領域を表すPolygon型,中心点と半径で示されるCircle型などに対応する.これらのデータ型を利用して,例えば「半径500m以内に存在するホテル」などを検索できる.空間検索機能の最大メモリ使用量は20Kバイト.
さらに,N-gramアルゴリズムの全文検索機能に対応しており,複数の文書の中から目的の文字列を高速に検索できる.英語の大文字/小文字の違いや漢字異体字の違いなどの表記ゆれを考慮した検索が可能なほか,略称などを同一のものとして扱える文字列マッピング機能を備える.全文検索機能の最大メモリ使用量は165Kバイト.
[写真1] 空間検索機能のデモンストレーションの様子
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