[ keyword: CPU, モジュール, ボード ]
フラットーク,1.1GHz動作のXScaleプロセッサを搭載した独社製CPUモジュールを国内で販売
ニュース 2010年11月5日
電子機器の開発会社であるフラットークは,XScaleプロセッサを搭載したドイツKeith & Koep社製のCPUモジュール「Trizepsモジュール」の日本での販売を開始した.2010年10月に,フラットークが国内販売およびサポートを行う契約をKeith & Koep社と締結した.
Keith & Koep社が今年(2010年)から出荷している「Trizeps VI」は,CPUとして米国Marvell社が開発した1.1GHz動作のPXA168(ARMADA 166)または800MHz動作のPXA166(ARMADA 168)を搭載する.外形寸法は67.6mm×36.7mmで,DDRメモリ用のSO-DIMM(Small Outline Dual In-line Memory Module)200コネクタに対応する.
本CPUモジュールは,XScaleプロセッサのほか,128Mバイトまたは256MバイトのDDR2 SDRAM,256Mバイトまたは512MバイトのNAND型フラッシュROM,4チャネルの10ビットA-Dコンバータを搭載している.また,外部インターフェースとして,LCDインターフェース(最大1920ピクセル×1200ピクセル),抵抗膜方式タッチ・パネル・インターフェース,オーディオ・インターフェース(20ビット・ステレオ),USB 2.0ポート(ホスト,OTG),IEEE 802.11b/g,100M/10MビットEthernet,Bluetooth(v2.0+EDR),UART,SD/MMC/SDIOカード・インターフェース(Micro SDソケット),Compact Flashカード・インターフェース,カメラ・インターフェースなどを備えている.
電源電圧は3.3Vで,Liイオン2次電池で直接駆動できる.オプションとしてJTAGデバッグ機能を提供する.
Windows Embedded CE 6.0(R3 2010Q2)のボード・サポート・パッケージ(BSP),および評価キット「Trizeps i-PAN7ベースボード/タッチスクリーンTFTディスプレイ」を用意する.将来的には,Windows Embedded Compact 7にも対応するという.
フラットークは,2010年12月1日~3日にパシフィコ横浜で開催されるEmbedded Technology 2010にて,本CPUモジュールのデモンストレーションを行う予定.
[写真1] Trizeps VIの外観
[写真2] Trizeps i-PAN7ベースボード(Trizeps VIを搭載)
[写真3] Trizeps タッチスクリーンTFTディスプレイ
■価格 |
■連絡先 |