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富士通セミコンダクター,Cortex-M3コアを搭載した32ビット・マイコンを2011年1月から出荷
ニュース 2010年11月4日
富士通セミコンダクターは,英国ARM社製の32ビットCPUコアであるCortex-M3を搭載したマイコン「FM3ファミリ」44品種を2011年1月下旬から順次出荷する.同社はこれまで,32ビット,16ビット,8ビットのマイコンを製造・販売してきた.このうち,32ビットおよび16ビットについては,今後,Cortex-M3マイコンを市場に投入し,ユーザの移行を促してしていく方針.ただし,車載用などの一部の品種については,従来のCPUコアのマイコンも提供し続けるという.
FM3ファミリは,「ハイ・パフォーマンス」,「ベーシック」,「ロー・パワー」,「ウルトラ・ロー・リーク」の四つのグループに分けられる.ハイ・パフォーマンスの品種は動作周波数が80MHz~144MHzと高く,EthernetのMACやCAN,USBインターフェース,12ビットA-Dコンバータ(16チャネル),タイマ群などを内蔵し,FA機器に向くという.ベーシックの品種は動作周波数が40MHzで,民生機器や白物家電などに向く.ロー・パワーは,動作電流の低減に主眼を置いた品種である.ウルトラ・ロー・リークは,リーク電流低減に主眼を置いた品種である.今回は,ハイ・パフォーマンスとベーシックのグループに属する44品種が発売される.
ARMコアを搭載したマイコンは他社からも発売されているが,同社は書き換え回数が10万回,データ保持期間が20年間のNOR型フラッシュROMを内蔵する点を強みとする.容量は最大512Kバイトで,60MHzまでノー・ウェイトでアクセスできる.ここに実行プログラムを格納して動作させることも可能.さらに,モータ出力緊急停止機能や外部クロック異常の検出機能,CPU誤動作監視機能などを備えており,欧州の白物家電に求められるIEC 61508/60730機能安全規格にも対応している.
[写真1] FM3ファミリの外観
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