NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会，テスト・マネージャの資格を認定するAdvanced Level資格のトライアル試験を2010年8月に実施

　特定非営利活動法人（NPO）ソフトウェアテスト技術振興協会（ASTER：Association of Software Test Engineering）は，JSTOB（Japan Software Testing Qualification Board）が主催するテスト技術者のための認定資格のうち，テスト・マネージャを認定するAdvanced Level資格のトライアル試験を2010年8月28日に実施することを発表した．

　JSTOBが主催するソフトウェア・テスト技術者向けの認定試験は，2006年1月に始まり，年2回実施されている．これまでは，基本的な知識を問うFoundation Level資格が実施されていた．2010年2月に実施された第8回試験では，総受験者8,903名のうち，4,891名が資格を取得している．

　今回は，Foundation Levelの上位区分であるAdvanced Levelのテスト・マネージャ種別のトライアル試験が実施される．Advanced Levelでは，テスト・マネージャ，テスト・アナリスト，テクニカル・テスト・アナリストの3種別に分けられる．また，Foundation Levelと同じように海外でも有効な資格である．

　本トライアル試験は東京で開催される．試験料は21,000円（税込）．受験できるのはJSTQB認定テスト技術者資格Foundation Level取得者で，業務経験が3年以上のエンジニア．試験時間は120分で，問題数は65問．試験形式は，複数選択肢から正解を選ぶ方法である．2010年6月初旬に申し込み受付を開始する．詳細については，JSTQB認定テスト技術者資格Advanced Levelトライアル試験の実施要項のWebサイトで確認できる．

　なお，JSTOBはASTERのソフトウェア・テスト技術者資格認定の運営部門であり，世界各国のテスト技術者認定組織が参加するISTQB（International Software Testing Qualifications Board）の一部として2005年4月に発足した．ISTQBでは，技術者のレベルに合わせてFoundation，Advanced，Expertの3区分で資格認定を行うスキームをとっており，本資格制度によって世界全体ですでに10万人以上を認定している．