三洋半導体，アミューズメント機器のLED電飾向けドライバICを発売

　三洋半導体は，パチンコやパチスロといったアミューズメント機器の電飾回路に利用できるLEDドライバIC「LV5212VH」，「LV5232VH」，「LV5233H」，「LV5236V」，「LV5235V」，「LV5234V」の6品種を発売した．

　LV5212VH，LV5232VH，LV5233VHは，LEDの点灯制御にシリアル入力/パラレル出力のシフト・レジスタ方式を採用する．LV5212VHの出力チャネル数は8チャネル，LV5232VHは16チャネル，LV5233VHは24チャネル．LEDの電流設定は外付けの制限抵抗によって行う．LV5212VHの出力電圧は50V，1出力当たりの出力電流は300mA．LV5232VHとLV5233VHの出力電圧は42V，1出力当たりの出力電流は100mA．多段接続を行う場合はカスケードに接続する．パッケージは16ピン～36ピンのHSOP．

　LV5236V，LV5235V，LV5234Vは制御ソフトウェアを開発しやすいアドレス指定方式を採用する．LV5236Vの出力チャネル数は24チャネル，LV5235Vは18チャネル，LV5234Vは9チャネル．出力電圧は42V．LEDの電流設定は，定電流による方法と外付けの制限抵抗による方法から選択できる．出力電流は，定電流の場合が30mA，オープン・ドレインの場合が100mA．制御用インターフェースは3線シリアル（SPI）とI2Cから選択できる．多段接続を行う場合，スレーブ・アドレス指定により最大32個まで接続可能．LED輝度の階調制御については，256ステップのPWM（Pulse Width Modulation）制御と，最大8秒間のフェードイン/フェードアウト設定による制御に対応する．フェードイン/フェードアウト設定による階調制御の途中にPWM制御を割り込ませることも可能．パッケージは30ピンまたは44ピンのSSOP．

　LV5212VHは現在，量産出荷中．LV5232VHとLV5233Hはサンプル出荷中で，2010年7月に量産出荷を開始する．LV5236VとLV5235Vは2010年4月にサンプル出荷を開始し，2010年10月に量産出荷を開始する．LV5234Vは2010年6月にサンプル出荷を開始し，2010年10月に量産出荷を開始する．

[写真1] LV5212VH，LV5232VH，LV5233H，LV5236V，LV5235V，LV5234Vの外観