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ETロボコンが走行体や競技規約などを刷新,地区大会は全国10カ所で開催

 ETロボコン実行委員会は,2010年に開催する「ソフトウェアデザインロボットコンテスト(ETロボコン)」の概要を発表した.走行体には,2輪倒立振子ライン・トレース・ロボット「LEGO MINDSTORMS NXT」を使用する.2010年の走行体は,ワイド・トレッド化により,坂道(傾斜角度は最大15度程度)や階段(1~3cmの段差の昇下降が可能)などの悪路走破性能が向上している.また,超音波センサを使用する.なお,走行体の詳細な仕様やコース形状の変更などについては,4月上旬に発表する予定.

 2010年の地区大会は,「北海道大会(北海道札幌市で開催)」,「北陸大会(石川県金沢市で開催)」,「沖縄大会(沖縄県那覇市で開催)」が新たに加わり,全国10カ所で開催される.9月~10月にかけて全国で地区大会とモデル・ワークショップが行われ,12月1日~2日にパシフィコ横浜にて選抜されたチームによるチャンピオンシップ大会が開催される.今年の参加チーム数は,400チーム程度を見込んでいるいう.

 開発環境/実行環境については,TOPPERS ATK1をベースとしたC/C++言語向けの開発環境「nxtOSEK」が本技術委員会より無償で提供される.また,競技ルールに沿って申請された開発環境であれば,どのような開発環境でも使用できる.2010年1月末時点で,動作が確認されているのは「nxtOSEK」と「TOPPERS/JSP for LEGO MINDSTORMS NXT」である.

 ETロボコンは,組み込みソフトウェア分野における技術教育を目的としたロボット・コンテストである.LEGO MINDSTORMSで組み立てた同一規格の走行体に,各チームが開発したソフトウェアを搭載し,走行制御・性能,およびUML(Unified Modeling Language)などで分析・設計されたモデリングを競い合う.大会は産学官のボランティア・スタッフにより運営される.2009年度は全国7カ所で開催され,参加チームは375,参加者数は1,700名にのぼった.

 また,今年で通算8回目となる本大会では,UMLなどを使用したモデル開発の進化に伴い,審査方法を見直す.求められるのは,制御アルゴリズムやハードウェアなどの典型的な組み込み開発と論理性が重視されるモデル開発の間で調和のとれた“きれいで速い実践型”の開発である.

 2010年度の参加希望者は,3月8日~4月6日の間,ETロボコンのホームページ(http://www.etrobo.jp/)にて参加登録が可能.また,走行体の製作キットはアフレル(http://www.afrel.co.jp/)より発売される.

 このほか,ETロボコンのコミュニティ活動に参加する実行委員会やスポンサを募集しているという.また,新しい走行体の採用に伴って新しいロゴを募集中(詳細は上記のETロボコンホームページに掲載).


[写真1] 2009年ETロボコン,チャンピオンシップ大会の様子


[写真2] 2010年度に使用される走行体

■連絡先
ETロボコン実行委員会(株式会社アフレル内)
E-mail: er-info@etrobo.jp
URL: http://www.etrobo.jp/

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