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Analog Devices,A-Dコンバータを内蔵するBlackfinプロセッサの新シリーズを発売
ニュース 2010年1月19日
米国Analog Devices社は,A-Dコンバータを内蔵するDSP「ADSP-BF50x」を発売した.本DSPはBlackfinプロセッサの新シリーズとなる.電源インバータ制御やUPS(Uninterruptable Power Supply;無停電電源装置),モータ制御などの産業用システムに利用できる.
Blackfinプロセッサ・コアを内蔵する.最大動作周波数は400MHzで,処理性能は最大800MMACS(Mega Multiply and Accumulate per Second,1MACは1秒間に1回の積和演算).また,合計68Kバイトの1次キャッシュ・メモリと4Mバイトのパラレル・フラッシュROMを備える.さらに,12チャネルのデュアルSAR(Successive Approximation Register;逐次比較レジスタ)12ビットA-Dコンバータを内蔵する.有効ビット数(ENOB)は11.5,サンプリング・レートは2Mサンプル/sである.周辺機能として,2個のUARTと2個のシリアル・ポート,2個のSPI,1個のTWI,8個の32ビット汎用タイマ,1個のCAN,6組のPWMユニット,35個のGPIO,2個の32ビット・アップ/ダウン・カウンタなどを持つ.動作保証温度は-40~+85℃.サンプル出荷はすでに開始しており,量産出荷は2010年第4四半期からの予定.
さらに,評価キット「ADSP-BF506F-EZLITE」とJTAGエミュレータ「ADZS-ICE-100B」も用意する.ADSP-BF506F-EZLITEには,ADSP-BF506Fの機能を評価できる基板と,C/C++用のコンパイラやアセンブラ,リンカで構成される統合開発環境「VisualDSP++」が含まれる.ADZS-ICE-100BはBlackfinプロセッサに対応するJTAGデバッガで,USB 2.0インターフェースを備える.どちらもすでに出荷を開始している.
[写真1] ADSP-BF504(左)とADSP-BF506F(右)の外観
[写真2] ADSP-BF506F-EZLITEの外観
[写真3] ADZS-ICE-100Bの外観
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