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ユビキタスが高速ブート技術を開発,Androidが1.3~1.4秒で起動
ニュース 2009年11月12日
ユビキタスは,高速ブート用のファームウェア「Ubiquitous QuickBoot」を開発した.例えば携帯電話用のOS/ミドルウェア群であるAndroidに適用したところ,GlobalTimeのデモンストレーションが約1.3秒で,GLSurfaceViewが約1.4秒で,AnimateDrawablesが約1.4秒で起動できたという.
従来,起動処理を高速化するために,記憶媒体上のカーネル・ソフトウェアとユーザ・アプリケーションをRAMに一括コピーするハイバネーション方式が利用されていた.本ファームウェアでは,ユーザ・アプリケーションをいくつかの領域に分割し,データに優先順位を付け,必要なデータだけを優先的にRAMにコピーする.ハイバネーション方式とは異なり,ユーザ・アプリケーション側で使用するメモリ量やプログラム・サイズに比例して起動時間が遅くなることはない.
LinuxやAndroidなどのOSを搭載した機器では,電源切断時にCPUやDRAMをスタンバイ状態にして復帰にかかる時間を短縮することが多い.こうした機器に本ファームウェアを適用すると,消費電力がほぼゼロのスタンバイ状態から短時間で起動できる.
発売時期は2010年中を予定.「今後,パートナとの提携やさまざまなOSやCPUへの適用を含め,半年から1年の間に,事業戦略を定めたい.販売方式としては,SDKの提供,および顧客企業の開発コードに合わせた実装コードの提供を行う予定」(ユビキタス 代表取締役社長の川内雅彦氏).
2009年11月18日~20日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されるEmbedded Technology 2009では,同社の展示ブース(D-61)にてAndroid上のアプリケーションを高速起動させるデモンストレーションを紹介する予定.
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