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Stantum,ディジタル抵抗膜方式のマルチタッチ・センサを制御するIPコアやソフトウェアのライセンス事業を日本で開始
ニュース 2009年10月13日
フランスのStantum社は,ディジタル抵抗膜方式のマルチタッチ・センサを制御するIPコアやソフトウェアのライセンス事業を日本で開始した.これに伴い,同社は東京都港区六本木に日本事務所を開設した.
同社は,独自のマルチタッチ・センサ制御回路のIPコア「Pmatrix」,ジェスチャ認識(ズーム,ツイスト,クローズ,回転など)やカーソル管理,通信インターフェースの機能を備えるマルチタッチ・センサ用ソフトウェア環境「TouchPark」をライセンス供与する.また,マルチタッチ・センサ評価環境「MDK-4.3」も提供する.同社のマルチタッチ・センサ技術は,最大22インチのディスプレイに対応できるという.OSはWindows,Linux,Symbian,Windows Mobile,Androidなどをサポートする.
フランスのBordeauxにある本社より来日した同社CSO(Chief Strategy Officer)and ChairmanのGuillaume Largillier氏によると,「現在,マルチタッチ技術が採用されているのは,iPhoneなどのハイエンド機器に限られているが,これは応用分野のごく一部.今後は,CADやオーディオ,ビデオなどクリエイタの間で使用される機器,ラップトップなどのオフィス用コンピュータ,ゲームや教材などのエンターテイメント分野などでも採用される」という.また,同社では“Interactive tables”や“Interactive wall”などのコンセプトを具現化する機器も,今後実用化されると見ている.
また,新たにセールス&ビジネス・デべロップメントのディレクタに就任した久保寺正樹氏は,「iPhoneなどで使用されている静電容量方式のマルチタッチ・センサ技術と異なり,ディジタル抵抗膜方式は指だけでなくペンや筆,爪など,さまざまな物で入力できる.将来的には電子黒板や電子机など,教育関連のアプリケーションへの展開を考えたい」と述べた.
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