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DSPコア・ベンダのCEVA,携帯電話および無線インフラ・アプリケーションでLTEソフトウェアの企業と協業
ニュース 2009年5月29日
米国CEVA社は, LTE(Long Term Evolution)ベースバンド市場向けDSPコアでドイツのmimoOn社と協業を行っていくと発表した.同社の携帯電話用ベースバンド向けDSPコア「CEVA-XC」にmimoOn社のLTEソフトウェア「mi!MobilePHY」を組み込んで提供する.これにより,多様なMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式,およびFDD(Frequency Division Duplex)/TDD(Time Division Deplex)モードなどに対応できる.また,同社はLTE市場の拡大に合わせて,インドのAricent社ともLTE物理層の技術で協業するという.
「CEVA-XC」は,同社の汎用DSPアーキテクチャ「CEVA-X」をベースとしている.3ウェイVLIWおよび256ビットSIMDエンジンを備える.ベクタ通信ユニットを最大四つまで搭載する.これにより,ワイヤレス・モデムの要求に対応し,一つのDSPコアで複数のLTEやWiMAXの処理を行える.LTE Class5やWiMAX 802.16mを含む3.5G/4Gの携帯電話,ネットブック,データ・カード,モバイル・ブロードバンド関連機器などのアプリケーション,WiMAX,Hi-Fi,HSPA,WCDMA,EVDO,GSM/GPRS,DVB-Hなどの無線インターフェースに利用できる.また,フェムトセルやピコセルなど,ホーム・エンターテインメント向けの3G/4G無線インフラ装置にも対応する.
同時にCEVA社のHDオーディオ向けDSPコア「CEVA-TeakLite-III」を核にしたシステムやBlue-ray向け認証済みDolby TrueHD(7.1チャンネル)システムのボードも公開した.
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